伊勢海老と言えば三重県の伊勢湾が言わずと知れた水揚げ地ですが、実は千葉県もトップの座を争う伊勢海老の水揚げ地であることをご存じでしょうか。その中でも年間漁獲量トップクラスなのが夷隅東部漁業協同組合です。大原漁港に水揚げされる伊勢海老はブランド海老として高値で取引されています。
大原漁港から十数キロ沖に「器械根」と呼ばれる水深20~30mの岩礁地帯が広がっています。器械根はいすみ市と同じくらいの面積があり、器械根付近で暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかり合うことから良好な漁場が形成され、多種多様な魚介類が生息しています。
私たちの仕事は自然の恵みである魚介類を獲ることです。しかし、ただたくさん獲ることを目指していては、将来に渡って持続的においしい魚を供給することはできないと考えています。次代を担う人たちもいすみの海の幸を楽しむことができるよう、私たちはこれまでの既成概念の壁を越えて、資源を守り、魚の価値を向上し、自身の業務を効率化するための取り組みに積極的にチャレンジしています。
暖流の黒潮と寒流の親潮がぶつかる太平洋に面した大原港に夷隅東部漁協は位置しています。一年を通して様々な魚介類が水揚げされますが、中でも「千葉ブランド水産物」や「いすみブランド」に認定されている伊勢海老、真蛸、真鯛、サザエは自慢の逸品です。